前回に引き続き、賃貸経営で問題となる立退きについて、お話いたします。
立退きの流れ
立退きの流れとしては、まず入居者に対して、口頭もしくは書面にて通知します。その後、転居の打診⇒転居先の物件を提案⇒立退きにかかる費用の算出配分交渉(立ち退き料)になります。最終的に問題が解決しない場合には、起訴する可能性もあります。
まずは、知人の不動産屋、建物の管理会社や不動産コンサルティング会社、弁護士など相談することをお勧めします。
立退き依頼について
立退きを専門の会社や弁護士などに依頼する場合は、当事者同士に比べ解決しやすいです。しかし、立退きを依頼する会社に費用がかかります。
一方で、貸主自ら立退き交渉を行う場合は、時間、労力、精神的負担がかかります。
依頼するかしないかについては、どちらもメリット・デメリットがありますので、費用や時間、現状を考慮して、平穏無事に立ち退いてもらう一番良い方法を選ぶことが重要です。
立退き時の思わぬ落とし穴!
入居者が長い年月住んでいたり、お金が無くて可哀そうなどの理由で、相場よりも安い賃料で入居者に貸している賃貸経営者の人もいると思います。善意で行った行為が、立退きの際、思わぬ大きなデメリットになる可能性があります。相場より安い賃料で貸していると、転居先の賃料が、高くなります。結果、賃料が上がった分の差額金を多く払わないといけないケースがあるからです。安易に賃料を相場より下げることは好ましくありません。
立退きをスムーズに進めるには
○立退き料はかかると理解する
○個人の感情を入れない
○あいまいな意思表示をしない
○借主(交渉相手)には、誠意をもって対応する。
○相手の話をちゃんと聞く
○余裕をもった、スケジュールをたてる
立退きをスムーズに成功させるには、入居者の属性によっても変わってきますが、貸主の対応や心構えによっても変わってくるものです。
立退き問題に直面した場合は、第三者に相談して、ベストな方法を選ぶことが重要です。
※立退きで、お困りの方は、一括見積請求の要望事項欄に『立退きあり』とご記入してください。