今話題の太陽光発電について、簡単にお話いたします。
東日本大震災以降、太陽光発電に対しての注目も高まり、設置件数も急激に増加しております。また、平成24年7月から、全量買取方式(発電した電力は、すべて売電する)が新たに追加されたことによって、売電の選択肢が広がり、太陽光発電設置がより一層導入しやすくなりました。
下図は、太陽光発電設置件数のグラフになります。
よくTVなどでも見かける太陽光発電!皆さんも一度は、我が家やお持ちのアパート、マンションにも太陽光発電を設置してみようかな?と思ったことでしょう。
今後、買取単価や補助金の金額が下がると考えられるので、お早めに設置した方がいいかもしれませんね。
ただ、必ずしもすべての建物に設置した方がいいという話ではありません。私自身、色々な太陽光発電に関するセミナー等に参加して思ったことは、新築の建物に設置するのであれば問題ありませんが、既存の建物に設置する場合は、個人的な意見ですが設置は、現段階では見送った方がいいかと思います。
太陽光発電は、非常に重いので、既存の建物に設置した際、相当な荷重がかかり、地震時等に果たして大丈夫なのかな?と思います。
既存建物設置の際にどうやって安全性を保つのかが疑問です。
新築建物であれば、太陽光発電を設置した上で構造計算するので、安心ですが、既存建物については、構造計算を基本的にしないので、心配です。私自身既存建物設置について、安心の定義を業者に質問しましたが、明確な回答は得られませんでした。今後、更なる技術の進歩としっかりとした法整備を行ってもらいたいものです。
話は、変わりますが最後に、一つ太陽光発電設置について、マメ知識をご紹介致します。
電線を保護する管についてですが、現在、PFS(一重構造)とPFD(二重構造)がありますが、PFDをお勧めします。PFSは、耐候性が圧倒的に短いのです。電線保護管のひび割れは、最悪の場合、ショート、発火の恐れがあります。設置の際は、確認してみてください。